マイナー株分析 2461ファンコミュニケーションズ

今回のマイナー株分析は「2461ファンコミュニケーションズ」を取り上げるぜ。 わたしはここの元ホルダーで数年間ホールドした挙げ句、損切りしたから言いたいことが色々あるぜ。

わたし、その会社のこと知ってるわ。アフィリエイトの会社でしょ?

おっと、さすが霊夢。ネット関係のことだけは詳しいな。 ただ、一般の人には馴染がないだろうし、株式投資家の中でも知らない人がほとんどだろう。 ということで簡単に会社紹介するぜ。

会社紹介

ファンコミュニケーションズはさっき霊夢も言ったが、アフィリエイト(成果報酬型)広告を取りまとめる会社だ。アフィリエイターの元締めとも言えるな。
運営している「A8ネット」はほぼすべてのアフィリエイターが登録していると思うぜ。
ところで、アフィリエイトとはここでは詳しく解説しないがネット広告の一種と思ってくれていいぜ。アフィリエイターはネット広告を運用して儲ける人だ。

1999年創業、2005年上場だから、時期的に世の中のIT技術の発展と浸透とともに生まれ成長してきた会社と言えるな。

アフィリエイトが日本に入ってきたのが1999年、それ以来ずっとアフィリエイト市場は成長を続けている。だからファンコミュニケーションズもずっと成長し続ける…、と呑気に思っていた時代がありました、わたしには。

業績と株価は?

業績とチャートを見てみよう。なんとも切ない気分になってくるそ。

 

 

なんか、この数年パッとしない感じね。

そうなんだ。業績は2017年、株価は2014年初頭にピークを迎え、以降は下落し続けている。
ところで、2022年から売上がガクンと落ちているが、これは会計上の計算変更のせいだから、あまり気にせず利益の推移を見てくれ。

わたしがこの銘柄を購入したのが2015年頃、株価が約700円ぐらいの時期だ。この頃はまだ業績は伸びていたし、このままずっと成長していくと思っていたんだ。 それから一時的に買値を上回る時期はあったものの、株価は基本的に下落基調で、業績も伸びなくなってしまった。
しかし、アフィリエイト業界自体は伸びているから、これは一時的なもので、ファンコミュニケーションズもまた復活する、と思っていた。そうはならなかったがな。 わたしがファンコミュニケーションズを見限るのは、かなり時間がかかった。結局2023年末に400円弱で損切りした。9年ぐらいホールドし続けたが失望しっぱなしだったな。

わたしが言うのもなんだけど、魔理沙も結構下手くそね。

返す言葉がないな。ただな、この会社は業績が悪くなっても配当は減らさずちゃんと出しているので、持っているだけでちょっとずつ利益が出るんだ。
わたしも結構長い間持っていたし、最終的には値下がり損と配当金の総額はトントンぐらいにはなったかもしれないな。

現在株価は400円程度で配当金は19円とあるわね。これっていいほうなの?

ああ、配当利回りが5%弱というのは高配当銘柄と言っていいと思うぜ。
ただな、このまま業績の下落が続けば、配当金が減らされる可能性は高いぜ。

どういうこと?

2023年12月期の決算では1株益が18.6円なのに配当金を19円出している。会社の利益を上回る配当金を支払うということは会社の財産を削って配当金に回していることになる。
いわゆるタコ足配当というやつだな。
2024年12月期では22.8円の1株益が見込まれているからタコ足配当の状態からは脱出すると思われるが、そのうちこの19円の配当金は維持できなくなるとわたしは思っているぜ。そう遠くない将来、減配して株価も大きく下がるだろう。
これがわたしがこの銘柄を見限った一番大きな理由だ。

魔理沙はこの会社の業績は回復しないと思っているのね?

そうなんだが、それほど根拠のある話じゃないぜ。
ただ、決算短信なんかを見る限り、業績の回復についてあまり会社が熱心じゃない気がするんだ。新しいことをあまりしないし、失敗した事業の撤退とかそんな話ばっかりだ。
いっそ、配当金を0円にして、その資金で新事業に挑んだほうが株価も上向くかもしれないな。

今からこの株を買うのはあり?

わたしはもう、この株を買うことはないかな。300円になっても200円になっても買わない。やっぱり将来性が見えないんだよな。多分そのうち減配するだろうし。
良い点をあげれば、無借金経営だし、近い将来倒産することはまずないし、そういう意味で安全性は高いと思うぜ。

2024年4月時点での評価
将来性:☆☆
割安度:☆☆☆
安全性:☆☆☆☆☆
(最高☆5つ)

投資は自己判断でたのむぜ!!