【最低】大地震発生時に株を購入すれば儲かる?

不謹慎と思う人もいるだろうが、大地震が発生したら株価は乱高下するからうまく売買できれば儲けることは可能だ。 モラル?なにそれ?、他人の不幸は?蜜の味!というゲス野郎は検討する価値があるだろう。

まず、株価に影響を与えるような地震がどれぐらい起きるのか調べてみた。 調査対象は人的・物的被害の大きい傾向にある震度6以上の地震とした。 当日もしくは翌営業日の日経平均の変動及び経済ニュースの記載による地震の影響をまとめた。 なお、地震の情報は気象庁HP

気象庁 | 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)

などを参照した。
経済ニュースは株探を参照した。

2024年1月1日 令和6年能登半島地震

最大震度:7
人的被害:死者 241名 負傷者 1,299名
物的被害:住家全壊 8,789棟 住家半壊 18,813棟 住家一部破損 83,154棟など
翌営業日の日経平均:175円安
<評価>日経平均はそれほど大きな下げにはならなかったが経済ニュースでは地震が下げの要因として挙げられていた。また、不動テトラなどの震災復興関連株が大きく上昇しており地震が株価に影響したと考えられる。ただ、日経平均はすぐに値を戻しており、不動テトラもその日は上げたがその後は下がり続けている。地震の影響はあるにはあったが、長続きしなかったと言える。
なお、地震の規模や被害が大きかった地震には名前がつく「年号+地名」。

2023年5月5日 石川県能登地方の地震

最大震度:6強
人的被害:死者 1名 負傷者 49名
物的被害:住家全壊 30棟 住家半壊 169棟 住家一部破損 535棟など
翌営業日の日経平均:208円安
<評価>翌営業日の日経平均は下げているが、経済ニュースでは下げの要因として地震は挙げられていない。また、震災復興関連株にも大きな動きはなく、地震が株価に影響したとは言い難い。
被害が比較的少なかったため、地震に名前はついていない。

2022年6月19日 石川県能登地方の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 7名
物的被害:62棟など
翌営業日の日経平均:191円安
<評価>翌営業日の日経平均は下げているが、経済ニュースでは下げの要因として地震は挙げられていない。また、震災復興関連株にも大きな動きはなく、地震が株価に影響したとは言い難い。

2022年3月16日 福島県沖の地震

最大震度:6強
人的被害:死者 4名 負傷者 247名
物的被害:住家全壊 217棟 住家半壊 4,556棟 住家一部破損 52,162棟など
翌営業日の日経平均:890円高
<評価>翌営業日の日経平均は大幅に上昇。理由としてはアメリカの利上げなどが挙げられている。地震が株価に影響したとは言い難い。
死者も出て、住家の破損も多い地震であったが、それでも株価が反応しないとは、やや意外な結果である。株価に与える影響としては基本的に地震よりアメリカ経済の動向のほうが遥かに大きいと言えるだろう。

2021年2月13日 福島県沖の地震

最大震度:6強
人的被害:死者 1名 負傷者 187名
物的被害:住家全壊 69棟 住家半壊 729棟 住家一部破損 19,758棟など
翌営業日の日経平均:572円高
<評価>翌営業日の日経平均は大幅に上昇。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。

2019年6月18日 山形県沖の地震

最大震度:6強
人的被害:負傷者 43名
物的被害:住家半壊 28棟 住家一部破損 1580棟など
翌営業日の日経平均:361円高
<評価>米国株高の流れを受けて翌営業日の日経平均は上昇。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。

2019年2月21日 胆振地方中東部の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 6名
物的被害:住家一部破損 19棟など
翌営業日の日経平均:38円安
<評価>米国株安などの流れを受けて小幅下落。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。


2019年1月3日 熊本県熊本地方の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 4名
物的被害:住家一部破損 60棟など
翌営業日の日経平均:452円安
<評価>日経平均は大幅に下落しているが、米国株安の影響が大きい。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。


2018年9月6日 平成30年北海道胆振東部地震

最大震度:7
人的被害:死者 43名 負傷者 782名
物的被害:住家全壊 469棟 住家半壊 1660棟 住家一部破損 13,849棟など
当日の日経平均:92円安
<評価>未明に発生した地震。当日の日経平均は小幅安。経済ニュースによれば原因の一つとして地震が挙げられている。北海道を地盤とする住宅会社「土屋HD」など復興関連銘柄が上昇しており、地震が株価に影響したと考えられる。

2018年6月18日 大阪府北部の地震

最大震度:6弱
人的被害:死者 6名 負傷者 642名
物的被害:住家全壊 21棟 住家半壊 483棟 住家一部破損 61,266棟など
当日の日経平均:171円安
<評価>朝の7:58に発生した地震。当日の日経平均は下げているが、米中貿易戦争への懸念が理由とされている。一方、不動テトラなどの震災復興関連株が上昇しているため、一応地震が株価に影響したと考えられる。

2016年12月28日 茨城県北部の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 2名
物的被害:住家半壊 1棟 住家一部破損 25棟など
翌営業日の日経平均:256円安
<評価>翌営業日の日経平均は下げているが米株安や円高が理由とされれている。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。

2016年10月21日 鳥取県中部の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 32名
物的被害:住家全壊 18棟 住家半壊 312棟 住家一部破損 15,095棟など
翌営業日の日経平均:21円安
<評価>ザラバ中の14:07に地震発生。当日の日経平均は小幅下落。米国安などが理由とされている。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。


2016年6月16日 内浦湾の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 1名
物的被害:住家一部破損 3棟など
当日の日経平均:485円安
<評価>ザラバ中の14:21に地震発生。当日の日経平均は大幅に下落しているが円高などが原因とされている。経済ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。

2016年4月14日 平成28年(2016年)熊本地震

最大震度:7
人的被害:死者 273名 負傷者 2,809名
物的被害:住家全壊 8,667棟 住家半壊 34,719棟 住家一部破損 162,500棟など
4月15日の日経平均:63円安
4月18日の日経平均:572円安
<評価>4月14日21:26と4月16日1:25の2回震度7を計測している。震度6弱、6強の余震も複数発生している。
株価は下落しているが、円高とともに地震も理由とされている。
地震の影響により全国で段階的に生産停止すると発表したトヨタ自動車などが下げた。
一方で、不動テトラや九州地盤の若槻建設などが急騰した。
地震が株価に影響したと考えられる。

2014年11月22日 長野県北部の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 46名
物的被害:住家全壊 77棟 住家半壊 137棟 住家一部破損 1,626棟など
当日の日経平均:50円高
<評価>市場ニュースに地震の言及なし。地震が株価に影響したとは言い難い。

2013年4月13日 淡路島付近の地震

最大震度:6弱
人的被害:負傷者 35名
物的被害:住家全壊 9棟 住家半壊 101棟 住家一部破損 8,305棟など
翌営業日の日経平均:109円安
<評価>これ以前の市場ニュースは株探で見れないため、どの程度地震の影響があったのか言及は難しい。ただ、他の被害状況の似た地震と比較すると地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2011年3月15日 静岡県東部の地震

最大震度:6強
人的被害:負傷者 80名
物的被害:住家半壊 18棟 住家一部破損 3475棟など
翌営業日の日経平均:587円高
<評価>日経平均は大幅上昇しており、地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2011年3月12日 長野県・新潟県県境付近の地震

最大震度:6強
人的被害:死者 3名 負傷者 57名
物的被害:住家全壊 73棟 住家半壊 427棟など
翌営業日の日経平均:634円安
<評価>大幅に下げているが、これは前日に発生した東日本大震災の影響が大きいと思われる。この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。


2011年3月11日 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

最大震度:7
人的被害:死者 19,729名 行方不明2,559名 負傷者 6,233名
物的被害:住家全壊 121,996棟 住家半壊 282,941棟 住家一部破損 748,461棟など
翌営業日の日経平均:634円安
<評価>戦後最大の大惨事。日経平均は暴落。震災復興関連銘柄は急騰した。

2009年8月11日 駿河湾の地震

最大震度:6弱
人的被害:死者 1名 負傷者 319名
物的被害:住家半壊 6棟 住家一部破損 8,672棟など
当日の日経平均:61円高
<評価>早朝に発生。当日の日経平均は上昇しており、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2008年7月24日 岩手県沿岸北部の地震

最大震度:6弱
人的被害:死者 1名 負傷者 211名
物的被害:住家全壊 1棟 住家一部破損 379棟など
当日の日経平均:152円高
<評価>未明に発生。日経平均は上昇しており、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。


2008年6月14日 平成20年岩手・宮城内陸地震

最大震度:6強
人的被害:死者 17名 行方不明6名 負傷者 426名
物的被害:住家全壊 30棟 住家半壊 146棟など
翌営業日の日経平均:381円高
<評価>日経平均は上昇しており、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2007年7月16日 平成19年新潟県中越沖地震

最大震度:6強
人的被害:死者 15名 行方不明6名 負傷者 2,346名
物的被害:住家全壊 1,331棟 住家半壊 5,710棟など
翌営業日の日経平均:21円安
<評価>小幅安であり、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2007年3月25日 平成19年能登半島地震

最大震度:6強
人的被害:負傷者 100名
物的被害:住家全壊 686棟 住家半壊 1,740棟など
翌営業日の日経平均:41円高
<評価>日経平均は上昇しており、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。

2005年8月16日 宮城県沖の地震

最大震度:6弱
人的被害:死者 1名 負傷者 211名
物的被害:住家全壊 1棟 住家一部破損 984棟など
当日の日経平均:59円高
<評価>日経平均は上昇しており、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。


2005年3月20日 福岡県西方沖の地震

最大震度:6弱
人的被害:死者 1名 負傷者 1,204名
物的被害:住家全壊 144棟 住家半壊 353棟など
当日の日経平均:37円安
<評価>小幅安であり、この地震が株価に影響した可能性は低いと推察される。


2004年10月23日 平成16年(2004年)新潟県中越地震

最大震度:7
人的被害:死者 68名 負傷者 4,805名
物的被害:住家全壊 3,175棟 住家半壊 13,810棟など
翌営業日の日経平均:198円安
<評価>阪神大震災以来の震度7の地震。日経平均が下げる一方、震災復興銘柄の不動テトラが急騰しており、この地震は株価に影響を与えたと思われる。

(これ以前、1995年の阪神淡路大震災まで震度6弱、6強の地震は10回ほど発生している。)

最近20年ほどの震度6弱以上の地震を調べてみたが、東日本大震災や熊本地震のような震度7の地震の余震をカウントしないとすると、震度6弱以上の地震が起こるのは年に1回程度である。ただし、今まで見てきた事例から震度6弱や6強の地震が株価に与える影響はあまり大きくない事がわかる。大阪府北部の地震は震度6弱でも若干株価に影響を与えたと思われるが、それぐらいである。
震度7になってようやく株価に明確な影響を与える可能性が高くなる。ただ、震度7の地震が発生するのは5年に1回程度。これを株式投資のチャンスとするには頻度が少なすぎる気がするが、これからもほぼ確実に震度7の地震は発生するはずなので、投資戦略を練っておいて損はない。

いやー、これから震度7の大地震が起きるのが楽しみね!

やっぱお前、最低だな。。

東日本大震災のような特大の震災以外の地震は下げてもすぐに値を戻す

地震をネタにトレードする方法としては日経平均(もしくはTOPIX)を売買するか、震災復興関連銘柄を売買するかの2通りがある。
まずは日経平均から話すな。
震度7という最高レベルの地震でも、案外日経平均に与える影響は限定的である。
記憶に新しい2024年正月の能登半島地震でも、翌営業日の日経平均は下げているが、翌日以降は値を戻している。
震度7が2回という強烈な震災、2016年の熊本地震も地震直後は下げたが、数日後には元に戻るどころかそれ以上に株価が上昇している。

ということはどうすれば儲かる?

地震発生直後の下げたところを買って数日後に売れば儲かるんじゃないの?

正解だ。下げたところを買ってリバウンドしたところで売る。

でも、日経平均って買えるの?日経平均で株価の平均じゃないの?

ああ、正確には日経平均に連動する銘柄(正確にはETFという)だが、例えば 「上場インデックスファンド225 」はほぼ日経平均を売買するのと同じと思っていい。他にも同様の銘柄もあるから(正確にはETFというが)それでもいい。

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しかし、問題なのは東日本大震災レベルの百年に1回起きるかどうかという地震が起きた場合だ。
あれは、発生直後(11日金曜日の取引時間終了間近の時間)はまだ被害があまり良くわかっていなかったからあまり下げていない。
翌日は12日土曜日なので休み明けの14日月曜日に大きく下げている。(なお、12日の午後には福島第一原発が爆発している。)
そして15日火曜日は更に大きく下げている。

15日あたりは地獄のような津波被害に相まって原発事故の深刻さも明らかになり、このまま日本は終わってしまうのではないか?と皆パニックになっていた。覚えているか?
結果的に火曜日が底で、ここで買っていれば儲かっただろうが、その勇気のある奴はあまりいなかったのではないかと思う。もっと下がるとわたしも思っていた。怖くて買えなかったよ。
それでも数日たったら株価はある程度戻った。不思議なもんだ。

なので、東日本大震災クラスの地震災害が発生したらすぐには買ってはいけない、ということになる。数日経って、皆がもう駄目だ、と思ったタイミングで買うのがベストだが…。
口でいうほど簡単じゃない。
今後、東日本大震災に匹敵するぐらいの震災、例えば南海トラフ巨大地震や首都直下の大地震(関東大震災)が発生した場合は、とりあえず数日は様子を見たほうがいいだろう。

でもまあ、被害が大きければ大きいほど日経平均は下がるのよね。その分リバウンドも大きくなって儲かる、ってこと?

実際、東日本大震災では日経平均は20%ほど下げて、それから15%ほどリバウンドしている。確かにうまく波に乗れたらかなり儲かっただろうな。

はやく南海トラフ巨大地震とか起きてくれないかな?

お前、自分が被災する可能性を考えてないだろう…。

震災復興銘柄を購入する

大地震が発生すれば、日経平均は下げるが、震災復興銘柄は株価が上がる。

さっきから紹介している「不動テトラ」以外にも「日特建設」 「ショーボンドホールディングス」なんかもある。震災復興銘柄もはっきり決まっているわけじゃないが、20銘柄ぐらいがそう言われているようだ。 いずれも、大地震では急騰している。

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例えば不動テトラだと東日本大震災の後に爆上げしていて、震災前からピークまで5倍近くまで値上がっている。 はっきり言って日経平均を売買するより震災復興銘柄を売買したほうが儲かると思う。

じゃあ、地震直後に不動テトラを購入したら勝確?楽勝じゃない!

結果論だが、東日本大震災の時はそれが正解だった。 しかし、2024年の正月に発生した能登半島地震だと、証券取引所が休み明けの4日には急騰したが、その日のうちに下げてしまった。真っ先に買った奴は損したことになる。
東日本大震災以外の震度7の地震も同様だ。地震が発生してから買っても遅かった。逆に損した可能性が高い。

じゃあ、どうすればいいの?頭悪いわたしでもわかるように教えてクレメンス。

これはもう日本が終わるんじゃね?という規模の震災だったら、発生直後に買い。そうじゃないなら見送る。

そんな規模の震災なんか百年に1回じゃない?それはあまり期待できないような…。

他にも方法があってだな、むしろこちらがおすすめなのだが、それは「常に震災復興銘柄をホールドする」だ。
持っていれば震度7の地震が発生するたびに急騰するぞ。大体5年に1回だ!

それも微妙な確率ね…。

まあな、5年に1回のために投資資金を拘束することになるから、割に合うかは意見が分かれるだろうな。
しかし、不動テトラや日特建設はまずまずの優良企業で配当もある。安くなったところで買ってホールドしておけば、そのうち値上がって地震がなくても儲かると思うぞ。
どんな銘柄も安いときに買って高くなったら売るわけだが、震災復興銘柄の場合、地震が発生したら急騰するというおまけの価値があるわけだ。数ある銘柄の中でもお得じゃないか?

そう言われればそうね。持ってるだけで大地震が楽しみになる株なんてわたし向けだわ!

ああ、株知識も道徳心もないお前にはピッタリだよ。