【不謹慎】地政学的緊張(北朝鮮のミサイル発射など)で儲ける方法

以前、「【鬼畜】戦争で儲ける方法」を紹介したが、今回もそれに似た話をするぜ。

kabusaiaku.hatenablog.com

戦争までいかなくても、北朝鮮のミサイル発射や台湾を巡る中国の威圧的な振る舞いなど、日本周辺での軍事的緊張(ここでは一般的に地政学的緊張ということにするぜ)が株価に与える影響を考えてみるぜ。
戦争は滅多に起きないが、地政学的緊張はしょっちゅう発生しているから、うまく利用できれば稼げるかもな。
その可能性を探ってみるぜ。

まず北朝鮮のミサイル発射が株価にどういう影響を与えたか調べてみるぜ。

北朝鮮のミサイル発射に関する情報は防衛省HPにまとめられているから参考にした。

www.mod.go.jp

●2024年4月2日6:52
落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、日本の排他的経済水域(EEZ)外。

 

●2024年3月18日7時台から8時台
3発のミサイルを発射。落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、日本の排他的経済水域(EEZ)外。

●2024年1月14日14:53
落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、日本の排他的経済水域(EEZ)外。

●2023年12月17日22:37
落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、日本の排他的経済水域(EEZ)外。

●2023年12月18日8:24
ICBM級弾道ミサイル。北海道の奥尻島の北西約250kmの日本海(我が国の排他的経済水域(EEZ)外)に落下。

●2023年11月21日22:43
衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用した発射を強行。発射された1発は複数に分離し、1つ目は、22時50分頃、朝鮮半島の西約350kmの東シナ海上の予告落下区域外に落下、2つ目は、22時55分頃、沖縄本島と宮古島との間の上空を通過し、22時57分頃、沖ノ鳥島の南西約1200kmの太平洋上、我が国EEZ外である予告落下区域内に落下。

●2023年9月13日11時台
2発の弾道ミサイルを、東方向に向けて発射。落下したのはいずれも朝鮮半島東側の日本海であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外。

●2023年8月30日23時台
2発の弾道ミサイルを、北東方向に向けて発射。落下したのはいずれも朝鮮半島東岸付近であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外。

●2023年8月24日3:51
弾道ミサイル技術を使用した発射を強行。発射された1発は複数に分離し、
・ 1つは、3時58分頃、朝鮮半島の西約300kmの黄海上の予告落下区域外に落下、
・ もう1つは、3時59分頃、朝鮮半島の南西約350kmの東シナ海上の予告落下区域外に落下、
・ もう1つは、4時00分頃、沖縄本島と宮古島との間の上空を通過し、4時5分頃、フィリピンの東約600kmの太平洋上、我が国EEZ外である予告落下区域外に落下したものと推定。衛星打ち上げに失敗とみられる。

●2023年7月24日23時台
2発のミサイルを発射。落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、日本の排他的経済水域(EEZ)外。

この期間の代表的防衛関連銘柄である細谷火工のチャートに、ミサイルが発射された日を矢印で示すぜ。なお、平日の15時までなら当日、休日や平日15時以降なら翌営業日を示している。

 

最近10回分の発射事例を調べてみたが、ほとんど株価に影響がないことがわかる。

北朝鮮のミサイル発射もしょっちゅうニュースで見る気がするけど、ふーん、って感じで流すだけだわ。

ああ、北朝鮮のミサイル発射は確かに日本の危機なはずだが、実際は回数が多すぎるので慣れてしまっている。北朝鮮も脅しのつもりならもうちょっと考えたほうがいいな。

なお、これまで北朝鮮のミサイルが日本の領土に着弾したことはないが、日本上空を飛び越えて飛んでいったことはあるぜ。
北海道や東北地方では記憶にある人もいるかもしれないが、2017年8月29日5:58に発射されたミサイルは北海道上空を通過して太平洋に着弾している。
この時は流石に株価は反応して比較的大きく上昇しており、その日の経済ニュースでもミサイルが理由で株価は反発した、としている。
とはいえ、寄り付き天井で、すぐに株価は下落しているのは防衛関連銘柄のお約束だ。

なお、北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは2024年4月現在までで6回である。

 

このことから、通常の北朝鮮のミサイル発射では株価は反応しないが、日本上空を通過する場合などより危険度が高い状況だと上昇する場合がある。頻度は数年に1回ぐらいだ。 正直、投資戦略として北朝鮮のミサイル発射で儲けようというのは無理があると思うぜ。

でも、もし日本の領土に着弾したら株価は爆上げしない?

まあ、防衛関連銘柄なら確実にそうなるはずだ。実際に戦争につながる可能性が高まるので、一瞬の上げだけに終わらないだろう。ただ、北朝鮮が狙って日本にミサイルを打ち込む可能性はなかり小さいし、期待はできないだろう。

なんだ、人のいない原野とかでいいからうってきてほしいわ。

それよりお前んちに誤爆してくれないかな…。

その他の日本周辺の地政学的緊張

北朝鮮のミサイル発射以外にも日本周辺での地政学的緊張は発生しているぜ。いくつか紹介する。

●尖閣諸島中国漁船衝突事件
2010年9月7日発生。尖閣諸島付近で操業中であった中国漁船と、違法操業として取り締まりを実施した日本の海上保安庁との間で発生した一連の事件。

漁船が海上保安庁の船に衝突した映像が公開されて話題となったな。

youtu.be

かなり騒ぎになった事件だが、防衛関連銘柄の株価はほどんど反応していない。

●延坪島砲撃事件
2010年11月23日発生。韓国が黄海上の南北軍事境界線と定める北方限界線(NLL)付近の韓国領延坪島の軍施設を狙って北朝鮮軍が海上から砲撃し、これに韓国軍が応戦し砲撃戦になった事件で、韓国側は軍人2人、民間人2人が死亡。

株価はほとんど反応なし。朝鮮戦争再開なら激動しただろうが。

●ナンシー・ペロシの台湾訪問
2022年8月2日から3日にかけて行われたアメリカの下院議長ナンシー・ペロシ氏による台湾訪問は、中国の強硬な反発を招き台湾周辺での軍事的緊張が高まった。
日本でも台湾有事の危険性があらためて確認されたわけだが、株価はほぼ反応なし。

なんか、面白くないわね。

気になる言い方だが、言いたいことはわかる。 小競り合いでも大きな戦争につながる可能性もあるのだからもうちょっと反応してもおかしくはないと思うがな。個人的にもちょっと意外な結果だ。 北朝鮮のミサイル発射問題も含めて、日本周辺の地政学的緊張はあまり株価に影響をあたえず、これで儲けるのはなかなか難しいというのが結論だぜ。